- 第116回支援者のつどい・グループワーク
テーマ ① 講話の感想及び事例発表当を踏まえた現状と課題において
② その他(支援活動に係る質問など)
【司会】
各グループ、講話の感想も含めながら意見交換のテーマを自由に設け、発表者を決めて意見交換をお願いしたい。
- グループワーク発表
<グループ1>
・支援の取組みの終わりについて、周囲からは「まだ継続しているのか」という反応がある。
・避難者からは交流会を求める声があるが、心のケアの必要レベルを見極める難しさに直面している。
・今後は支援者が全てを企画するのではなく、地域住民の参加も視野に入れ、避難者自身の繋がりから自発的に立ち上がる交流会(地元の食や歴史など集まりやすいテーマ設定)へ移行していく視点が重要と考える。
<グループ2>
・福島県外の避難者の精神的な問題が二極化している。
・15年が経過した今になってトラウマを語り出すケースや、他災害の発生や3.11の時期に当時を思い出し表面化する事例があり、一律に時間の経過で回復するわけではない。
・ニーズの減少ではなく、表面化していない可能性に留意が必要。
・実際の活動の中では、避難者由来より平時の課題が多くみられる。
・連絡先が不明な対象者へのコンタクト方法が今後の大きな課題。
<グループ3>
・未だ支援の手が届いていない層へのアプローチへの関心が高い状況である。
・高齢化による健康問題や経済的困窮など、まだ顕在化していない予備軍の存在を意識しなければならない。
・三県の各団体が共通の認識と課題感を抱えていることを改めて確認でき、今後も県内外の枠を超えた連携強化が必要である。
<グループ4>
・「見えない避難者」へのアプローチの難しさがある。
・福島へ帰還する際の前後の相談先、支援先が異なることで、帰還手続きのハードルが高く、支援団体の連携が課題である。
・生活困窮への不安、医療費免除などの支援打ち切りへの不安が帰還を躊躇させる要因となっている面もあると考えられる。
・支援者側の退職や異動に伴う引き継ぎ、課題のある避難者の自立へのアプローチのあり方も課題である。
<グループ5>
・住民票の移動は本人にとって大変重い問題であり、福島県内避難であっても移したがらない傾向がみられる。
・孤独の解消には寄り添いが不可欠で、若年層であっても個別に話すとトラウマを抱えているケースがあり年齢に関わらず個別支援の必要性がある。
・見守りの目を増やすため、近所や家族への共有、行政と連携し、迅速に気づく体制づくりが必要である。
<グループ6>
・避難者は数字上減少しているが、実情は異なることを指摘。
・避難者が戻りたい場所は15年前の故郷であるが、現在のコミュニティや環境も変化は、帰還を躊躇させる要因となっている。
・県外の母子避難者が帰還した際、どのように地域や行政に繋ぎ直すかが課題。
・支援のゴールや着地点が不明瞭なため、支援者側も手探り状態である。
- 前田氏より講評
・自然災害とは異なり、福島の場合は未だに数万人の避難者が残り、支援者が「いつまでやればいいのか」と悩むのは当然であり、日本の災害史上、初めての事態であるため回答がない。
・現在の福島の問題は、難民支援の側面が強くなってきている。
・避難者への共感が時を経て薄れてきており、周囲から「いつまで避難しているのか」という偏見に変わる難しさの中に、現在の避難者は置かれている。
・福島県の場合は除染により帰還の選択肢ができ、避難者が悩む結果となった。
・帰還を決めきれない方には、そのまま見守る姿勢が求められる。
・避難者は、福島に心を寄せ続ける貴重な「関係人口」である。
・今後、過疎化が進む地域の財産・関係人口として多様な関わり方を肯定していく発想が必要ではないか。
【司会】
以上で、三県合同研修会・情報交換会及び第112回支援者のつどいは終了します。
本日はありがとうございました。







