お知らせブログ

令和2年1月31日(金)、山形市男女共同参画センター5F 視聴覚室を会場に、第88回「支援者のつどい」を開催しました。話題となった概要を広く皆様にお伝えします。
 ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

 

<参加者>
食料支援団体    1団体
中間支援団体    2団体
カウンセリング団体 1団体
コミュニティ支援   1団体
山形県復興・避難者支援室
山形県社会福祉協議会
山形市社会福祉協議会
寒河江市社会福祉協議会
参加者数:12名(9団体) スタッフ:3名  計15名

 

■第1部 情報提供■
「災害ケースマネジメント構想会議からの報告」
       提供者: (一社)日本ソーシャルセラピストアカデミー(JAST)
            代表理事 大谷 哲範 氏

 

2009年まで東京に住み、音楽活動の傍ら、依存症対策に関わってきた。山形に移住してから、森林活動と子どもたちの体験活動を目的としたNPO法人「緑水の森再生委員会」を立ち上げた。また、カウンセリングを学び、依存症患者の回復施設で患者さんや家族のケアにも関わってきた。

 

関わった依存症対策は、薬物依存や他の依存症で苦しんでいる人たちに対し、回復したいという意志を基に、自助、共助のプログラムを提供する「ダルク」という施設で回復の手助けをしたが、ダルクは、当事者による「ピアサポート」が基本なので、公助の支えがないと長く続かないという、脆弱な一面がある。そこで、当事者を側面から支えたいと思うようになり、避難者への情報支援などを担う「山形県被災者連携支援センター」の立ち上げにも関わった。

 

他方、被災者支援は、2011年に仙台で物資支援から始め、炊き出しなどを通じ支援者同士のつながりが出来た。例えば、宗派を超えたお坊さん組織との連携など、いろんな支援者と活動を共にし、「山形県災害ボランティア支援会議」にも関わった。この会議で毎日18:00から始まるミーティングでの情報共有が、とても大きな意味を持っていたと思う。

 

2011年、冬を迎えそうなころから、「災害ケースマネジメント」が始まった。当時は、「在宅被災者」という言葉がなく、「住居の1階が被災し2階で生活している人が、困っていないわけがない。」との思いから、被災した方から話しを伺って個別のニーズを把握し、そして、適切な支援につなぐために、訪問調査(傾聴)が石巻で始まった。

 

ボランティアによる、石巻での訪問調査では、傾聴を知らないボランティアに対して、石巻行きのバスで「インスタント傾聴」を学んでもらい、帰りのバスで調査者の思いをシェアしたり、アウトプットすることで、心身の自助につながっていたと思う。

 

 

 他方、「山形県被災者連携支援センター」には2年関わり、その中で、対話とコミュニケーションを大切にして運営していたが、お手本は、山形県内の社協相談員さんが行っている、お茶会やプレゼント交換、お手紙などだった。

 

さらには、石巻で始めた在宅避難者訪問を発端として、「災害ケースマネジメント構想会議」を立ち上げ活動している。構想会議は、ここ1~2年、弁護士、マスコミなどが注目し始めたが、前段は、8年間の支援活動が、きっかけだった。会議は、弁護士会、民間支援団体、マスコミ、大学の先生などの有識者で構成されており、構想会議と名付けてから、会議を2回持った。それ以前は随時開催だったが、モデルは、この「山形県支援者のつどい」で行われている、勉強会と情報交換を基本にしていた。
この構想会議の最近のトピックは、「指定避難所になくて、民間避難所に有ったものは?」だったが、無いもの、有るもの、その意味、存続性などを議論した。この会議の目指しているものは「具体的な法制化」であるが、今のところ情報発信がうまくできていないという課題を持っている。

 

「避難者の個別のニーズを聞き取って、対応する」災害ケースマネジメントは、愛と信頼、思いやりが欠かせない。例えば、住民票のない出張族は、避難所に入れないとか、障碍者が避難所に入るのは、特に難しいなどの課題があり、そこに関われるスペシャリストである、社協相談員の存在は重要、不可欠だと考えている。

 

避難者を生活目線で支援できるスペシャリストとジェネラリストの養成が不可欠だが、他県で、「それは、どのような人ですか?」と聞かれた時は、いつも、「山形県内で活躍している社協相談員のような人」と説明している。本当です。
今後も、ご協力のほど、よろしくお願いします。