■第2部 活動報告、現状や課題の共有■
<活動報告>
・県内の受入状況は、9月7日現在で2,021名、721世帯。8月2日では、2,026人724世帯で5名3世帯減少している。民間借上住宅は、40世帯の82名で先月より1世帯2名の減である。
・7月20日まで、避難者世帯へ8回目のアンケート調査をした。702世帯に送付し200件の回答をもらった。回収率が28.5%で、昨年度より上がった。結果は9月13日HPで公開し、今後の避難者の施策に反映したい。
・7月に、生活支援相談員7名と県社協2名で、南相馬市の社協と浪江町に視察に行った。今後の訪問活動で役に立つ情報を得ることができた。来年も南相馬市で1年後の復興の勉強をしたい。
・8月の2回目の調整会議では、民生委員について学んだ。今後も連携してよりよい支援をしたい。
・浪江町の小中学校が開校し、小学生は8名、中学生は2名、合計10名が通っている。隣は認定こども園で13名が通っている。
・米沢市では、あおぞら保育たけの子主催の「ありがとうマルシェ」を開催した。ライブやbino出店のコーヒーを提供した。
・陸前高田市と大槌町、会津若松市で、昭和歌謡と対話カフェを開催する。特定の公営住宅1か所で開くのではなく、他の地域でも地域住民を交え、うたごえ喫茶を開く。
・こども心の防災士で絵本の活動をしている。絵本を通じて啓発活動をし、映画も作りたい。
・日帰り旅行に行き、参加者は11名だったが、大変喜んでいた。
・第2と第4月曜10時から13時まで「お茶ちゃの会」、第3水曜日は「花はな会」を開催している。先日は8名ほどの参加であった。
・東日本大震災の時、ガソリン・食料・薬が買えなかった事などを、看板や張り紙、当時の状況を撮影して、ドキュメンタリー映画でまとめた。東京や石垣島でも上映され、福島・宮城の復興を忘れてはいけない事をさまざまな場所で伝えた。
・山形市内の方に毎月お知らせを送っている。チラシなど一緒に発送してほしい方は相談してほしい。
・先日飯館村に行った。飯館村の庁舎は立派であった。運動施設・病院・住宅もあったが、取り壊しの家もあり、草刈りはされているが、作物は植えていなかった。道の駅はオリンピックに向けて花を栽培していた。
<現状課題>
・来年の3月で借り上げ住宅が終了するため、心配な方が何人かいる。家族間での相談ができず、引越ししたいがどこに相談したらいいのかわからない。やらなくてはならない事が自分でできないので、相談員が不動産屋に行き手続きなど相談している。
・相談員は、事故に備えて車に避難者を同乗させる事ができない。待ち合わせをするか物件をコピーして届けるしかできない。
・北海道での地震災害や、戸沢村の水害など身近に起こっていて、防災は風化させてはならない。
・北海道地震の時は、北海道で会議があり連絡がつかなくて大変であった。札幌市内の避難所と、清田区の液状化現象と全壊・半壊の家がある所にも行った。避難所には、39名の方が避難していたが、山形の避難所とは違って、支援物資や心のケアがされていなかった。
・高速バスでいわき市に行った。原発に近い場所では放射線量の数値が高くなる。高速道路も家も整備ができていないので、東日本大震災の時で状況が止まっていた。
・避難者の人が救急車で搬送された。近くに親戚がいないと付き添いの家族も帰る手段がない。
・学校が月曜日休みの日に子どもを預かった。科学博物館に行こうとしたが、月曜日はどこも休みで宮城県でも開いているところがなかった。
・岡山県では個人情報を共有している。山形県でもまとまればよいと思う。
<告知>
・意見交換会を10月1日に県庁講堂で開催する。テーマは「今後必要な避難者支援を考える~避難者のつながりづくり~」で柴田邦明先生に講師で来てもらう。
・11月から全戸訪問を実施するため、説明会と情報交換会を10月15日庄内、18日村山・最上・置賜地域で開催する。
・11月16日(金)に3回目の調整会議を開催。今回は、前日を市町村社協の地域福祉担当職員も対象にして、支え合い地域研修会を予定している。
・米沢市では、10月に教職員組合が芋煮会を予定している。
・ファーラ市民企画講座で、10月7日にドキュメンタリー映画が上映される。監督が岡崎孝さんで以前、「私たちにできた事できなかった事」を上映した経緯がある。今回の映画もアーカイブに保存されていて、渋谷の防災フェスタで上映会をした。阪神淡路大震災・新潟中越地震・東日本大震災を体験した女性も登場する。
・11月18日に、福島県の相談会を「山形市避難者交流支援センター」で開催する。
・10月に里芋掘りと芋煮会を予定している。
・支援者スキルアップ研修会を開催する。傾聴の講座を、10月25日・26日に「仙台傾聴の会」代表理事森山さんに講師にきてもらい開催する。
<質疑応答>
Q数週間前に、福島県駐在員が訪問に来たと避難者が言っていたが、また全戸訪問するのか。
A福島県からの駐在員と復興支援員で、相談員のいない地域を訪問している。今回は毎年1回、県の事業で訪問をしており相談員や復興支援員の訪問とは別に行っている。今年はお米を持って行く。
Q全戸訪問で、生活状況や困っている事などの共通の質問はあるのか。
A昨年と同じ内容で共通の質問事項はある。
Q訪問日は土日か。働いている人が多いので平日は会えないと思う。
A避難者の不都合にならないように状況に応じて訪問にいく。