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■第3部「意見交換会」

【司会】

第3部の意見交換会は、佐藤先生の講演を踏まえて、「喪失」に関して各自の現状をグループ内で共有しながら、意見交換をしていただく。

≪グループ討議≫

【各グループの発表(第1部および第3部)】

[Aグループ]

◎つなぎ先について

・行政や民間の関連機関と平時から情報を共有し、また困難をかかえている避難者についてはケース会議を開くなど、今後の対応や解決につながるようにしているため、つなぎ先については困ったことはない。

◎スムーズにつなぐための工夫

・つなぐような内容の相談があった場合は、まず相談者との信頼関係を作る事が重要である。

・また、つないだ後のアフターフォローも重要である。

◎喪失体験について

・避難者は皆グリーフ体験をしている。今日の話にあったように傷つけてしまう言葉や対応などに配慮しながら支援を継続していけば、救われる方が増えていくのではないか。

・傾聴をすることが一番である。信頼関係を作り、きちんと話を聞き、寄り添っている姿勢を伝えていく。

・価値観を押し付けてはダメである。

・仕事柄、死が身近にあるので、特別な事ととらえられなくなっている。そこが自身のグリーフになるのではないか。

・震災では全ての事が喪失体験である。

・避難者から話をされるとアドバイスをしたいが、自身の価値観の押し付けになってしまうので話ができない、という葛藤がある。

 

[Bグループ]

◎つなぎ先について

・このグループは支援に携わって1~3年目の方が多いが、直後から様々な支援を経験している。

・行政、社協、ケアマネジャーと連携している。

・おいでを中心とした置賜のネットワークについての紹介があった。スタッフが避難当事者であることについても議論があった。

◎スムーズにつなぐための工夫

・交流会を開催しているが、山形だけでなく、天童からも参加者がいる。

・実家の土地やマイナンバーカードの受取り方など、何気ない話をしているとポロっと悩みが出ることがある。

・避難者の傍にいることの重要。全てを一人の支援者が解決しようと思わなくてもよい。

・中には避難者の事情を知らない新任の支援者の方が相談しやすいという場合もある。

◎喪失体験について

・陸前高田市で夫が津波に流されたという辛い経験をされた方に、かけてあげられる言葉がなかった。軽々しく触れることは難しい。

◎避難者支援の今後の課題

・避難者が代替わりして土地の相続の問題が出てくる。

・避難元は移住してきた人ばかりで、「ふるさと」という感覚ではない。

 

[Cグループ]

◎つなぎ先について

・避難者支援の幅が、高齢者支援・不登校・ネグレクト等多岐に渡り、関わる機関もケアマネジャー・ヘルパー・市・学校等と増加している。

・社会福祉協議会では市の防災課を総合窓口とすることで、スムーズに関係機関につなげられている。

・市と民間企業が関わることにより、市は信用性を民間企業は柔軟性・スピーディーな対応力で相互補完ができるなどのメリットがある。

・避難者支援をする上で個人情報があれば素早く対応できるが、取り扱いが難しい。

◎喪失体験について

それぞれの喪失体験について話題があった

・長年飼っていたゴールデンリトルバーが亡くなった。新しい犬を飼って一歩踏み出すか。思い出を大切にするか迷っている。

・避難者の妻が避難先で亡くなったという方がいて、聞くことしかできなかった。

・良かれと思って言った事が傷つけてしまったり、受け手やタイミングによって異なる。

・話しをすることが大事である。

・人それぞれで、押し付けないようにする。

・傾聴することが大事である。

・抱えこまないように人と関わる。

 

[Dグループ]

◎つなぐことができた事例について

・最近多いのが土地の相続についての相談だが、アドバイザーとしてふたば災害復興支援事務所に相談者をつないだ。

・生活困窮者や生活保護を受けている人などには社協・民生委員など連絡できるところへつないでいる。

・降雪の寒い時期に電気を止められた人もいて、社協が電力会社に連絡して解消したこともあった。

・避難者が定住するのに、関係団体や福島県と連携して何か支援がないか窓口に相談し、家を建てる時はアミルにも協力していただいた。

◎つなぐことができなかった事例

・帰還したい人がいて、帰還先の自治体や地域包括支援センターにつないだが、介護サービスを受けられなく断念した。

◎喪失に関する全体の感想

・つながりや故郷を失った人への声のかけ方の難しさを感じた。

・あいまいな喪失体験をした方にもケアやサポートが必要だと知った。

・避難者の苦しみが分かりづらいが、声のかけ方や対応の仕方に気を付けたい。

・自分の祖父母が亡くなった時の立ち直り方を振り返ると、葬儀が終わり、日常生活になり,お坊さんの話を聞いて気持ちが楽になった。また、同じような経験をした人と話したり聞いてもらうことで落ち着いた。

・前から声掛けしても支援の場に出てこなかった、災害公営住宅に住む男性がいるが、役割をおねがいすると、参加するようになった。

・今までにいた地域がなくなってしまうという「地域の喪失」が避難者支援の難しさだ。

 

【司会】 せっかくの機会ですので、佐藤先生から感想をいただきたい。

【佐藤先生】

・避難者の支援で苦労なさっている様子が伝わった。紹介したグリーフは、皆様にとってどうだったかと思っている。

・喪失体験をした人に対して、何かしてあげたいという気持ちはわかるが、その人自身が解決する問題であり、周りの人は近くで見守るしかないと考えている。

【司会】

これで、令和7年度やまがた避難者支援協働ネットワーク意見交換会及び第111回支援者のつどいを終了します。本日はありがとうございました。