令和6年5月30日(木)に、山形県産業創造支援センター マルチメディアホールにて来場およびオンライン形式にて「第106回支援者のつどい」を開催しました。話題となった概要を広く皆様にお伝えします。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
<参加者>順不同
中間支援団体 2団体
災害支援団体 1団体
情報支援団体 1団体
山形市社会福祉協議会
寒河江市社会福祉協議会
南陽市社会福祉協議会
酒田市社会福祉協議会
山形県社会福祉協議会
山形市避難者交流支援センター
ふくしま生活・就職応援センター
山形県 復興・避難者支援室
山形県看護協会
福島県避難者支援課
東北財務局山形財務事務所
【 第1部 】
「特殊詐欺防止講座~だまされないために~」
講 師:山形県山形警察署 生活安全課犯罪防止対策係
巡査長 後藤文哉氏
【司会】
本日は第1部のゲストに山形警察署生活安全課犯罪防止対策係の後藤巡査長にお越しいただいている。 第2部は活動報告、課題の共有の発表お願いしたい。
【第1部】
「特殊詐欺防止講座~だまされないために~」
特殊詐欺とはどういう物かを知るために、DVDを視聴
・振込め詐欺等の特殊詐欺被害は高齢者を中心に全国的に広まり、犯罪ビジネスになっている。オレオレ詐欺や架空請求詐欺など様々な特殊詐欺が多発し、年間の被害件数は1,800件、被害総額は400億円に上るが、内閣府による意識調査では、自分は被害に遭わないと思う人が8割をこえている。自分は騙されないと思っている人ほど騙される危険性が高い。特赦詐欺は犯罪組織の資金源と考えられており、平成28年に特殊詐欺で検挙された被疑者の1/4を暴力団員が占めている。特赦詐欺にあわないようにするにはどうしたらいいか、DVDの事例ドラマを見て一緒に考えていきたい。
DVDの内容補足
・特殊詐欺には次のようなものがある
【オレオレ詐欺】
親族や弁護士・息子を装って、事故に遭って補償金ないと捕まると言って金銭をだまし取る。
【預貯金詐欺】
警察や銀行職員を装って、あなたの口座が犯罪に利用されたと言ってキャッシュカードや通帳をだましとる。
【架空料金請求詐欺】
動画サイトを装って、利用料金の未払いがありますと架空の事実を口実として金銭をだましとる。
【還付金詐欺】
税金の還付手続きを装ってATMで口座を捜査させ、預貯金から抜き取る。
・山形警察署管内でもオレオレ詐欺被害が頻発している。令和5年10月には、山形市の80代女性宅に甥を名乗る男から電話があり、「不渡りを出してしまった。お金を貸して欲しい。法律事務の人がお金を受け取りに行く。」と言われ、その後訪ねてきた男に現金280万円を手渡したという被害が実際起きている。オレオレ詐欺というと古い手口だと思われそうだが、会話の中の文言を変えて電話がかかってきている。
・「劇場型」と呼ばれる物もある。特徴としては、3者以上の登場人物が出てくる。
実際に発生した山形の例として「施設の入居権が当たったが入居しますか」と電話がきて「入居の予定はない」と答えると、「他の人に権利を譲っていいですか」と言われて同意すると電話は一旦切れる。別の人から連絡が来たので「入居の権利を譲った」と答えると「権利貸しは犯罪だ。黙っていてほしかったら金を出せ」とか「こちらで示談の手続きをするから金を振り込め」とかお金の話になって、被害者の方は混乱してお金を払ってしまう手口である。
劇場型は警察官や施設の職員を語ったものが多くなっている。NTTを騙ったものとして、「この電話は何時間か後に使えなくなる。別の会社の者から電話が行くので、その者にお金を渡すか別の手続きをとるか相談してくれ。」というのもあり、最近多いのは劇場型である。
・SNSを利用した詐欺が多くなっている。
スマートフォンの普及と共にSNSを型の投資詐欺が増えている。令和5年に山形県でSNSを利用した詐欺で騙された人42人、被害額は令和5年度中に4億2,438万円にも上る。
・SNS型投資詐欺の特徴としては、①SNSやネットのHPで投資の広告を見つける(有名人を名乗った広告もあり) ②グループトークに誘導される ③みんなが儲かった話をする ④自分も投資をしようと思い指示通りに入金すると….⑤投資に成功したと思わせてお金を追加させる ⑥一定以上の金額になると出金できず、騙されたことに気が付くというようなもの。
・マッチングアプリを利用したもの。 外国人の人と友達登録してやり取りをするうちに相手に好意を持ち、会ったこともないのに「日本に行ったら一緒に暮らしましょう。そのためにお金を送金してください」というような被害も多くみられる。
・SNSでだまされないための3つの約束→どんな特殊詐欺にも共通
①お金の送金を求めてきたら詐欺
②「必ずもうかる」は詐欺
③親しくなってもお金の話が出たら詐欺 ということを意識する。
・チラシにより山形署管内で頻発している特殊詐欺被害の事例を説明
SNSを使った投資詐欺の金額が大きくなっているので十分注意が必要。
・被害に遭わないための3つのポイント
①在宅中でも留守番電話に設定して、相手を確認してから折り返し連絡!
②電話でお金や電子マネーの話が出たら、いったん切ってすぐに警察や家族に相談!
③他人にキャッシュカードを渡さない! 暗証番号を教えない!
この3つのポイントを覚えておいて不審な電話や説明した事例に近いことが起きたら、直ぐに警察に電話する。
以上で、私の説明を終わります。
【質疑応答】
Q:事例で3,000万円の高額な詐欺被害の話がありましたが、仮に犯人が捕まった場合お金は戻っているものなのか。
A :手口にもよるが基本的には振り込んだお金は戻ってこないケースが多い。銀行から引き出されていなければ口座を凍結したり、電子マネーカードで番号を相手に教えた場合も電子マネー会社に事情を説明した結果、お金が戻った例もあるが、引き落とされてしまうと犯行グループを見つけたところで、捕まるのは下っ端の受け子などでお金は別の処に回っていて戻らない例が多い不審な点があったら、お金を振込む前に家族や警察に相談する事。振り込んだ後でもなるべく早く警察に通報するといった方法をとってほしい。
Q:鶴岡市の方から一人暮らしの高齢の避難者が詐欺被害に遭いそうになったと情報提供があった。自宅に業者訪問があり屋根が壊れているが、保険に入っていれば保険金で修理できると言われ契約書に印を押してしまった事を相談員に相談したら警察に連絡した方がいいと言われ近所の方に交番に連絡してもらった。相談員が事情徴収に同席し、業者に連絡を取り契約を解除したという事だったが、後日確認した処、屋根は壊れていなかったという。
こういう場合、まだ被害にも遭っていないわけだが,ここで、警察に連絡するタイミングなどを教えて下さい。
A :基本的には業者が来て変だと思った段階で通報してもらっても構わない。警察 の電話には緊急時の110番通報の他にちょっと困った時に対応する「#9110」の電話もあり、事件や事故でなくても対応するので、そちらの番号や最寄りの交番などで相談して下さい。
Q:過去何回か「アダルトサイトにお金を振り込め」というようなメールがきたので、県警にそのメールを転送したことがある。後日、県警からお金を振り込んでないか問合せがきた。
A:不審な電話やメールが来たら、警察に情報提供してほしい。何等かの対応をします。
Q:今朝の新聞にもSNS詐欺被害の件がのっていましたが、どういう犯罪なのか。
A:山形市内の銀行から、「高齢の男性と息子が来店し、父親の口座から290万円引き落としたいというので、聞取りをしたが要領を得ず不審な点がある」と通報がきたので現場に行った。父親によると、息子が友人とネットショッピング事業を始めたが資金繰りが厳しく手助けの為に引き落としたいという事で、免許証などで息子さんと確認できた。ここでは問題がなかったが、息子にネットショッピング事業はどういうものかと聞いた所、「マッチングアプリで知り合った女性と仲良くなり、ネットショッピング事業を一緒にやらないかと誘われた。LINEでやり取りして客から注文が入ると女性が商品を発送していたが、男性がお金を払って商品を仕入れており、男性の支払う金額が高額になったので父親から借りることになった。女性とは面識がなく、会社の実態もなく発覚に至った」というもであった。詐欺にも様々なものがあるので、どういった手口があるのかチェックするのが被害防止になる。
Q:印鑑売りや不良品回収など、しつこい訪問販売の業者への最終的な対処法を教えてほしい。
A:電話の場合は電話口で断るのが一番だが、来てしまって、警察を呼ぶといっても帰らなかったら、110番通報してほしい。パトカーで警官が現場に行き話を聞いて悪質業者かどうか状況を確認して犯罪事実があれば検挙に至るケースもあるかと思う。
後藤巡査長、今日はありがとうございました。









