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98回支援者のつどい 【話題概要】

令和4427日(水)、来場およびZOOMによるオンライン形式にて「第98回支援者のつどい」を開催しました。話題となった概要を広く皆様にお伝えします。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

 

<参加者>順不同

中間支援団体 2団体
被災地支援団体 1団体
米沢市社会福祉協議会
南陽市社会福祉協議会
長井市社会福祉協議会
酒田市社会福祉協議会
鶴岡市社会福祉協議会
山形市社会福祉協議会
天童市社会福祉協議会
寒河江市社会福祉協議会
山形県社会福祉協議会
山形市避難者交流支援センター
山形県復興・避難者支援室

参加者数:22名(14団体)

 

 

■第1部 情報提供

フクシマの子供の未来を守る家 10年間の活動報告
   提供者:フクシマの子供の未来を守る家
      代表 高橋 裕子氏

 <活動スタートのきっかけ>

2011311日の東日本大震災および福島第一原発事故を受け、福島県を中心とする広い範囲に放射線が降り注いだ。
・すぐには人体に影響がないとの政府の報道により、避難が出来ない人は食料の買い出しや地震の跡片付け、屋外へ子供を連れだした人もいた。
・「チェルノブイリのかけはし」さんの活動に学び、被爆した福島の子ども達を,保養には最適な鶴岡で支援が出来ないかと考えた。

11年前を思い出してみよう>
・善意で貸し出してくれる、保養所となる空き家を探し始めた。
・紹介してくれた空き家の中には、家具や生活用品をそのまま使わせてもらえた家もあった。
・ボランティアやサポーターの協力で整備を行ったが、長年空き家だった家は傷みや汚れが激しく掃除が大変だった。
20117月末までに、保養所として利用できるようになり、福島からの第1号保養家族の受け入れが始まった。
・原発事故以来一度も子供を外に出せなかったが、鶴岡に来てからは毎日公園などで遊ばせることができるようになった。
2012年からは鶴岡市に4軒、酒田市に1軒の「守る家」での保養受け入れがスタートした。
・当初は申し込みが多数だった為、母子世帯は1軒の家をシェアしてもらっていた。

<季節ごとに遊びの企画>
・春は…由良海岸で磯遊び,夏は…羽黒山登山、湯の浜海水浴場や油戸海水浴場での海水浴、朝日村では山大演習林での川遊び、大網ではカヌー体験、櫛引運動公園ではバーベキュー、秋は…鶴岡市谷定の守る家で流しそうめん、柿の収穫や芋煮会、
冬は…たらのきだいスキー場にてスキーやそり遊び、公民館を借りての餅つき体験など野外でもたくさん遊んでもらうことができた。

<放射能を排出させる調理実習>
・「放射能に負けないご飯を作ってみよう調理実習」を何度か企画した。
・一度体内に取り込んでしまった放射能でも、できるだけ排出させる発酵食品などを使っての調理実習をした。

<守る家サポーターの活動>
児童館の開催でフリーマーケットに出店し、子供用品を売って活動資金作りをした。
・コロナ以降人の集まる機会がなくなり、現在は財政的に厳しい。
・年1回の総会開催、また随時サポーター会議を開き活動の進め方を検討してる。
・長年放置されている自転車や、古い自転車を修繕し、被災地に自転車を送るという活動をした。
・原発事故が起きた福島の現状を多くの人に知ってもらおうと、講演会やシンポジウム等を開催してきた。

<様々な協力>
・鶴岡市の建築課に空き家情報をもらったり、加茂水族館を入場無料で入館させて頂いた。
・守る家に備える子どもの遊具、家電、寝具、調理器具など、様々な物を寄付してもらった。

<これからの守る家>
・保養のニーズは減ってきているので、今後受け入れはリピーター家族やその紹介で利用してもらいたい。
・保養の利用状況の様子を見ながら、家の管理をしていきたい。

司会
・守る家はサポーターの方々や、多くの方の協力を得て活動してきたことが分かった。
・最後の一軒、稲生の家を拝見したが、維持管理が大変だろうと感じた。
・今後の活動を周囲の支援者も含め、見守ってほしい。