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第97回支援者のつどい 【話題概要】

令和4年3月24日(木)、ZOOMによるオンライン形式にて「第97回支援者のつどい」を開催しました。話題となった概要を広く皆様にお伝えします。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

<参加者>順不同
中間支援団体 2団体
被災地支援団体 2団体
米沢市社会福祉協議会
南陽市社会福祉協議会
酒田市社会福祉協議会
長井市社会福祉協議会
山形県社会福祉協議会
参加者数:11名(9団体)

■第1部 情報提供

「在宅被災者支援におけるチーム王冠の活動」

    提供者:一般社団法人チーム王冠
        代表 伊藤 健哉氏

      聞き役:一般社団法人日本ソーシャルセラピストアカデミー
          代表理事 大谷 哲範氏

 <ゲスト紹介>
・チーム王冠は宮城県内の在宅被災者の支援、課題解決について活動してこられた団体。大谷氏も宮城県の沿岸部のボランティアをしていて支援団体と広く繋がっているため、伊藤氏を紹介していただいた。現在も「災害ケースマネジメント構想会議」で一緒に活動されている。団体のプロフィールはこれからお聞かせいただく。大谷氏に進行役をお願いし、チーム王冠の活動をお聞きする。

 <活動スタートのきっかけ>
・3.11当時は大河原で居酒屋を経営していた。大型の業務用冷蔵庫が倒れ、食器が割れ、天井がおちてきた。
・物資支援からスタート。食品に重点を置いてお店に支援物資を集めた。
・大河原から支援物資を積んで高速道路で沿岸部に届けた。
・山形県の災害緊急車両の通行証がとても役に立った。
・石巻の在宅被災者からのSOSを受け、支援のため活動拠点を石巻に移す。
・行政や社協、災害復興支援協議会に在宅被災者の状況を訴えたが、理解して
もらえなかった。
・大谷さんと知り合ったことで山形からのボランティアがたくさん来てくれるようになった。ボランティアスタッフや県危機管理室の職員が、チーム王冠が支援している被災者の状況を見て理解を示してくれた。

<現地の状況>
・たくさんのボランティアスタッフが各地から来たが、活動時間が短く、雨天時は中止、地震が来たら撤収という状態だった。そこで、ボランティアスタッフはボランティアセンターを通さず民間のボランティア団体に行くが、避難所の支援ばかりで在宅被災者の支援はなかった。
・チーム王冠の活動を知った岩沼の支援団体から、在宅被災者の支援をどのようにしているか話してほしいと依頼があった。
・在宅避難者は自宅があることで被災者であるとは認めてもらえなかった。避難所に行っても物資がもらえないことがあった。
・罹災判定ベースで在宅被災者と避難所から仮設住宅に移った人はほぼ同数だった。
・在宅被災者を半年間捜した結果2600世帯、9000人を見つけた。
・グループ化し、地域コミュニテイーを維持し、できないとことは個別支援をした。
・在宅避難者は劣悪な環境下におかれる被災者でありながら、助けてとは言わない。
・制約のない民間ボランティア団体は工夫して有効な支援ができる。

<ニーズ調査>
・半年間は命をつなぐための食糧を被災者に届け続けた。
・石巻の学校給食センターの支援をした。教育委員会より被災していない学校にも平等に支援するようにと言われた。一日2600食を各団体と協力して配送した。
・心や体の状態の調査協力を医療団体にお願いして回ったが多くの団体に断られた。
・「祐ホームクリニック」の武藤医師が「高齢先進国モデル構想会」を設立し、在宅医療の必要性を認めていたので、調査に協力してくれた。
・富士通のエンジニアと被災者宅を回り、とクラウドデータベースの無償提供とエンジニアの派遣を決めてもらった。
・アセスメントシートの作成をした。生活、震災に関することは伊藤氏が、健康に関することは武藤医師が考えた。調査活動は11月半ばに本格化した。
・訪問専用のボランティアバスを山形から出した。バスの中で傾聴に必要な講座をした。
・地元ボタンティア団体の協力を得て、医療の専門家と広範囲に渡る知識や経験があるジェネラリストがセットで訪問することにした。
・訪問調査によって挙げられる問題は一様ではない。フリースペースに書き出すことによって細かく調査した。3か月で4000件の調査をした。
・行政の協力を得て調査班と支援班に分かれて問題に対応していたが、2012年の議会で在宅被災者は被災者ではないとなった。現在は災害対策基本法で在宅被災者も被災者となっている。
・当事者に話を聞くことが災害ケースマネジメントの第一歩。
・被災者のニーズを聞き、必要な支援を届けることによってチーム王冠の名が知れた。

【司会】
・隠れた避難者に気づく団体はあるが発言権がなく、埋もれてしまう。
・チーム王冠が在宅被災者というテーマを掲げ、活動開始以来、ぶれない姿勢が受け入れられた要因だと思う。
・いろんな団体、人との出会い、協力があっての継続だったと思う。
・今回は2012年頃までのお話しだったと思う。その後の「災害ケースマネジメント構想会議」への流れなど、重要部分までお聞きする時間がなかった。当時の課題とどう向き合ってきてどの程度解決したかを含め、次回お聞かせ願いたい。