お知らせブログ

平成27年8月26日 山形市男女共同参画センターを会場に 第47回 「支援者のつどい」を開催しました。話題となった概要を広く皆様にお伝えします。

【参加団体】
民間団体
保養 1団体
中間支援 1団体
カウンセリング 1団体
調査 1団体
子育て支援 1団体

公的団体
山形県復興・避難者支援室
山形市総務部防災対策課
山形市社会福祉協議会
山形県社会福祉協議会
山形県健康福祉部地域福祉推進課

参加者数:13名(10団体) 

<プログラム> 
18:30 開会、自己紹介
18:40 支援活動に関する情報提供、質疑応答 
「山形における求人・求職の状況 及び 各種支援について」
講師:トータル・ジョブサポート山形  (ハローワークプラザやまがた) 室長 太田 利男 氏
19:45 情報交換(活動報告、課題の共有等)
20:30 閉会

<支援活動に関する情報提供>
■ 「山形における求人・求職の状況 及び 各種支援について」
・ハローワークプラザ、トータル・ジョブサポート、就職困難者への支援策、トライアル雇用についての案内。
・面接の練習等の就職支援の他、職場定着支援や在職者のカウンセリングも行っている。
・現在は求人倍率が1.21倍、介護やサービス業では人手不足。一方で求職者と求人者の就職ミスマッチが目立つ。
・小荷駄町にある「若者サポートステーション」(以後、サポステ)と連携、訪問説明をしている。就労には繋がらないケースが多いが、サポステにいる若者は心が優しく、ボランティアなどを出来る場も増えてほしい。
・山形の人・避難者関係なく対応する。福島では建設・土木・除染関係が多い。年に数人希望者がいる。 

<活動報告>
■保養
・震災直後葉っぱ塾ボランティア募金を開始。東松島での活動や、資機材、他団体のボランティアバスにも募金を使って頂いた。
・2012年より保養「森の休日」を開始、これまで41回開催。寄付によって「森の休日」は続いている。
・参加している子ども達の中に甲状腺検査の結果がA2という子どもが数名いる。
・今年はスタッフも含め100人位集まり、「森の休日同窓会」を行う。
・保養の参加家族は、福島・郡山・二本松・伊達など中通りに集中している。
・スタッフは兵庫や大阪からの参加もあるが、年々集まりにくくなっている。年代の違う子どもへの対応や、家族毎の対応を考えると数多くのスタッフが必要。山形県内は「避難者」「東日本大震災」という言葉自体が風化していて、“自分が出来ることを何かしなくてはいけない”という雰囲気が次第に落ちてきていると感じる。

■ウェルビーングについて
・避難者支援でのパラダイムは「心のケア」、そのパラダイムでウェルビーイングを高めることに転換するべきと考えている。
・社協の相談員等が問題に関わる場合、解決が容易になるか難しくなるかも避難者自身のウェルビーイングの高さと関係がある。回答することで個々の状態と全体の状態がわかる。災害の被害者の心の面での支援を考えた時に心のケアからウェルビーイングを高める取組みに変えていくことが重要。

■県内の避難者支援
・山形市では「ウェルビーイング」の調査を行う。8月27日に500弱の避難世帯に質問用紙を発送。
・乳幼児を中心とした支援をしている。震災から数年経ち、対象となっている子どもは減っている。山形に来てから第2子、第3子を産んだ方に対して支援を継続。子どもの成長に合わせた支援に変わってきている。
・ハローワーク内の「マザーズジョブサポート」では避難世帯や一人親世帯からの相談がある。
・お茶会の中で、福島県内の治安が悪くなっているのではないかという不安の声が聞かれた。盗難にあった人の話も聞いた。
・11月20日の相談員連絡会議は「ふくしまこころのケアセンター」を招いて研修を行う。
・H23年度より継続して行っている避難者アンケートを、先週避難世帯に郵送。経年的に比較できるものに加え、新しく「定住」に向けた項目を加えた。
・最初は元気だった世帯が最近になって体調を崩し、地域包括センターにつなぐケースが何件かあった。

■県外の避難者数・避難者支援
・山形県内の避難者は減少、埼玉・神奈川等関東の避難者は増加している。
・埼玉県では民間の借り上げ住宅に住んでいる人のみを集計していたが、自費でアパートを借りている人や親類の家に住んでいる人を改めて、全避難者を集計した結果、増加したという経緯がある。
・他県の集計は総務省の「避難者情報システム」を利用しているところが多い。県や市町村が職権で変更や削除ができず、本人から申し出が無いと登録は消せない。他県に転居してもシステム上は残っている場合もあり、システムを使用している県は実態と合っていない。
・山形県は、借り上げ住宅に入っている人については県が、自費で借りている人については市町村ごとに集計しているため、より実態に近い。
・昨年度から関東方面で、今年度から山形県にも福島県の復興支援員が配置された。先週、全国の支援員が集まり情報交換会が行われた。関東は社協では無く、社会福祉士会や臨床心理士会に所属している人が復興支援員に就いていることが多い。日中は施設業務をしつつ、復興支援員として同行訪問している。
・11月21日、22日に福島県で全国ボランティアフェスティバルを行う。全国の社協が持ち回りで開催している、ボランティアのあり方等について討議する会。今年は福島での開催ということで復興支援や災害ボランティアをテーマにしながら、地元の復興の様子も見る。
・今年から福島県にいる人の癌の相談が増加している。甲状腺、白血病、喉頭癌など、居住地は福島市・伊達市・郡山市・南相馬市。自分が福島にいないが親が癌になった人の相談が多く、身近に癌の人が増加、放射能の影響ではないかと不安に感じ精神的に苦しくなっている人の相談件数が増えている。