
令和元年6月28日(金)、山形市男女共同参画センター5F 視聴覚室を会場に、第84回「支援者のつどい」を開催しました。話題となった概要を広く皆様にお伝えします。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
<参加者>
子育て支援団体 1団体
中間支援団体 2団体
カウンセリング団体 1団体
山形県社会福祉協議会
山形市社会福祉協議会
寒河江市社会福祉協議会
酒田市社会福祉協議会
山形市避難者交流支援センター
福島県避難者支援課
参加者数:12名(10団体) スタッフ:2名 計14名
■第1部 情報提供■
テーマ:「身近にひそむ金融トラブル」
提供者:東北財務局 山形財務事務所理財課 専門調査員 佐藤 みゆき氏
・県内の金融犯罪の実状は、商品やサービスが多様化しいろいろな詐欺が起きている。還付金請求の特殊詐欺、悪徳商法、借金が返せない多重債務、30代から多いのがカード関係のトラブル、インターネット詐欺。
・詐欺に遭う人の特徴として、テレビの影響を受けやすい、自分には関係ない、だまされないと思っている。だまされた事に気付かない、誰にも相談や確認をしない。
・山形県警で特殊詐欺に遭った人にアンケートをとった結果、固定電話に40人中30人に電話があった。67%は留守番電を設定していない。残りの33%は対策をしていたのに被害に遭ってしまった。
・昨年、山形県内での特殊詐欺は46件で被害総額は2億円で件数は減少しているが、被害金額は増額している。被害に遭っているのは60代が一番多い。ついで70代、3番目は、40代の働き世代になっている。
・詐欺の手口は固定電話から始まる。アポ電で、家族構成やお金はあるのか事前に情報収集をしている。一般の業者や、消防士を語り、「家族の連絡先を知りたいので家族は何人いるのか」など聞くケースもある。
・電話詐欺の傾向は、平成28年の不審電話は火曜日が一番多い。平成29年は木曜日が一番多く、病院が休みなので在宅率が高い。家にいても電話をとらないようにしてほしい。今年は不審電話が多い。オリンピックなどのイベントや大きく世の中が変わった時に不審電話が増える。対策として固定電話を留守電にして施錠をきちんとする。
・架空請求では、アマゾンカードやプリベイトカードでの支払い要求が多い。インターネットで商品を購入する時に使うもので、裏に記載されているID番号をインターネット上に入力するとすぐに決済できる。この手法が一昨年から増えたが、コンビニ店員が気をつけるようになり最近は減っている。
・被害に遭わないためには、個人情報をまず話さないのが大前提。断り文句に理由を言う人が多い。長話はせずにすぐに電話を切る事が大事。
・被害に遭い、相手が特定されて口座から引き落としされていない場合は、お金が戻る可能性があるので、警察と銀行に届け出をする。
・多重債務はいくつかの要因があり、現金以外でいつもお金を支払っているため、車検代が払えない、交際費がかさんだ、ゲームの課金が増えた、インターネットの買い物が増えた、などの相談があり東北6県で山形が一番多い。
・借金は、一つの事がきっかけで一気に返せなくなる場合が多い。
【支援者ができる事】
(1)普段の地域活動での会話で声を拾い相談にのる。誰にも相談できずインターネット情報で弁護士を紹介してもらい二次被害に遭う人も多い。
(2)インターネットや市報に借金相談の窓口を掲載しているので情報を伝える。
(3)相談ができる場の設定をする。
【質疑応答】
Qネットオークションは信用できるのか。
Aフリマアプリは個人対個人で取引するので、トラブルが多い。偽物の商品、高額の物が届かないなど被害件数は多い。個人対個人のトラブルはどこまで踏み込んでいいのかわからないのが現状である。
Q「バンドルカード」はクレジット契約か。
Aクレジットカード決済か口座引き落としかを選べる。チャージの1月半後の支払いなので、そこで詐欺に遭ってしまう。
Qギフトカードは最高いくらまで購入できるのか。
A最高5万円までで、複数の店舗から購入して被害金額30万円が主流になっている。